カテゴリー「TOMIX・キハ183系 その他諸々」の記事

キハ183-503①

なにを思ったか、いきなりキハ183をいじってみたりしてます。

↓きっかけはこいつ。

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kitcheN製、キハ183系500番台車用新鮮外気導入装置と専用ベンチレータです。

実は、しばらく前に知人よりサンプルとして預かっていた物です。うちでインプレしようなんて話だったんですが、ダラダラしているうちに量産品が発売になってしまいましたね。ちなみに、量産品には内幕式ヘッドマーク仕様貫通扉などのエッチングパーツも付いて945円です。

このパーツ、ホワイトメタル製で寸法、各部のディテールが非常に秀逸です。ベンチレータにリベットまで付くとは思わなかったです。確かに実車はこうなってます。

過去には自作で賄ったりしてましたが、ようやく決定版的な部品が発売になりました。キハ183系好きにはお勧めの一品です。

今回はこれを使用して、昨年廃止になった「まりも」号の釧路行き最終列車に連結されていたキハ183-503を製作してみます。

ま、パーツインプレなんでキハ183-1500とかキハ182-500の方が楽なんですが…マゾなんです。

つまらん前振りはさておき、実際の作業に入っていきます。

↓まず、キハ183-1550を1台、廃車のキハ182-550を1台用意します。

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キハ182については、床板とトイレ付近の車体が生きてればゴミ同然の物でもOKです。

↓早速、キハ183の妻面を切り落とします。

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↓切り落とした妻板の裏側をきれいに整え、車体内寸の幅に切り出した補強板を装着します。

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↓トイレ側のお尻を切り落としたキハ182に、上の妻板を装着します。

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↓今度はキハ183の先ほど妻板を切り取られた部分を仕上げて

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↓ドア部分を客室窓の端で切り落とします。

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↓この部分の切り口も仕上げます。

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↓仕上げたら、前後逆にして先ほど作ったお尻の部分と接合します。この際、妻板からドアまでの寸法は12.2mmになるようにします。

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やべ、なんか曲がってる…。正確に接合しないと雨樋が曲がります。

これでユニット化した車体後部が出来ました。

↓これを、長さを調整したキハ183の切れ端に接合します。

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↓接合したら、剛性確保の為に裏張りを貼ります。車体裾まで持ってくると床板に干渉して邪魔なので、この程度の高さ(ガラスパーツ最下端の位置)にしておきます。

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↓あとは接合部分をツルツルに仕上げていきます。

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とりあえず車体は置いておいて、側面ガラスの作成を先に行います。

↓こんな具合でぶった切ります。

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↓切り口を直角に仕上げて接着します。

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普通の流し込み用接着剤で接着しますが、接合時に高い圧力を掛けて隙間が出来ないようにします。強度はそれなりになりますので、無茶な扱いをしなければ問題ないと思います。

また、接合が完了したらドアガラス部分を切り落とし、保管しておきます。

↓出来たガラスを車体にあてがい、方向幕の穴を開けます。

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↓左右ともにガラスがぴったり嵌まるか確認します。

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この辺りまで来ると、だいぶそれらしくなってきました。

このままぶっ続けで作業しましたが、一旦記事を分けることにします。

次は屋根をやっていきます。

キハ183-503②

屋根に入っていきます。

↓3分割にしました。

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分割位置は500番台車の位置と照らし合わせて決めます。ちなみに、1550番台車と500番台車ではクーラーの向きが逆になります。

↑大嘘です。後に訂正記事がありますのでご参照下さい

↓切断したら、後部の換気扇を撤去して埋めます。

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↓仕上げたら、上からトイレ用ハッチを付けます。

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t0.3プラ板を貼りつけ、上面をフラットに削りました。

↓3分割された屋根板を、再び接合します。

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↓ここでいよいよ登場です。

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↓各パーツを所定の位置に配置していきます。

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ちなみに、新鮮外気導入装置は中心からわずかにオフセットしていますが、が、屋根中心に取り付け穴を開ければ自動的にオフセットして固定されるように取り付け足が工夫されてます。

排気管は角型のタイプです。

これで屋根は一丁上がり。部品があるって楽ですねぇ♪

↓車体天井に、室内灯基板を逃がす為の穴を開けます。

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↓先ほど出来た屋根板を接着固定し、オデコと屋根板の隙間を埋めます。

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純正と同じようなツメ固定も検討しましたが、強度確保とオデコの隙間が嫌なので接着固定にしました。

↓給油口位置を移動しました。

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大き目のドリルでザグってから、φ1.0穴を開けてプラ棒を差し込んであります。

次は順番が前後しましたが、ヘッドマークを内幕式にします。

↓こんなパーツを持ってました。トレジャータウン製です。

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↓渡り板を削り取ります。

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↓エッチング製のドアを貼りつけて一丁上がり。こちらも楽でいいですね。

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お次は床板の製作です。

↓キハ183用、182用の床板。うちの在庫の関係で182用の床板は現行ロットになってます。

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↓しゃきーん。ちょん切ります。

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↓キハ182の後部、キハ183の前頭部を接合します。

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これで500ps仕様になりました。

↓座席とのフィッティングを見ます。OKであれば組み付けます。

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ちなみに、座席板の後部側面は補強板を避けるように削ってあります。

↓組立て。干渉部分等は慎重に削っていきます。

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↓基本構体が出来ました。

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↓屋上。重厚でいい感じです。

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↓切り継ぎ部分。ちょろっと雨樋が曲がってます。

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↓前面。楽だしなかなか良い表情になります。

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↓今回の主役、新鮮外気導入装置。いいパーツです。

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次は細部のディテーリングと塗装です。

余談ですがこの車両、昨夜10時から今日の7時までぶっ通しでここまでやりました。さすがに疲れますね…。

キハ183-503③

今日はちょっと仕事帰りが遅かったのでディテーリング作業のみで終わってしまいました。

↓定番の手摺取り付け。φ0.2真鍮を用いてあります。

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↓特記することも特にないんで頭とお尻の写真のみ。

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別パーツ式の屋根って断面がキャンバス止めみたいに見えて「何か違うなぁ~」なんて思います。が、ここに手を付けて妻面ディテールが無事であろうはずもないのでいつも諦めてしまいます。

↓組み付け後に慌てて撮った写真ですが…削ってしまったドアレール点検口とサボ受けをエッチングパーツで追加しておきます。

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ドアの右の丸いのは何だって…

フタの位置を間違って付けた跡です。はい。

↓後位側TNカプラー装着状態。

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トイレタンクは形状が違いますが583系用を流用しています。基本的には床板をちょっと削ればポン付けなんですが、このクルマの場合は車体の内張りが付きますのでそこそこ削ってあります。

↓先頭側のTNカプラー取り付け準備です。

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現行製品を参考に、t0.3・t0.5プラ板で床の段差を塞ぎます。

今回はネジ止め式にする為、これ以上特殊な加工はしていません。

↓ここに付けるカプラーです。

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キハ58用等を流用するとそれなりにいい雰囲気になるんですが、キハ183系の貫通形先頭車は左右2組の大きなジャンパ栓が目立つので無理やりダミーカプラーから切断してくっつけてます。ジャンパ栓の裏側は瞬間接着剤でガチガチに固めてあります。

ただ、難接着材料には変わりありませんのであまりお勧め出来ない加工です。

今日の作業らしい作業はこれだけです。

↓とりあえず組み付けてみました。

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↓お顔。余りの強度のなさに、結局エアホースは撤去したのでした…

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↓お尻。その後、幌枠を撤去しました。現行製品と合わせて別パーツ式の幌を装着します。

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いよいよ明日は塗装作業です。完成まで持っていけるかな?

キハ183-503④

更新が遅くなってしまいましたが、塗装に入っていきます。

↓お約束の洗浄作業。

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↓下地とベースのライトグレーを吹きつけて

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↓まず縦方向に走る帯のマスキングを行います。キハ183-500のお尻に貼ってあるのは手で持つ際のつかみしろ用です。

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窓回りに横方向に走る帯は後回しにします。

何重にもマスキングテープが重なったダンゴ状態を避ける為の措置で、テープ貼りを丁寧にさえすればこんな事をする必要はありません。

↓キハ183-100以外、今回は製品に合わせる必要もないので各方面で定評のあるこの色を使ってみます。

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↓シュッシュパッパと吹いていきます。なかなかいい色ですね♪ドア横の白い部分は緑帯の発色を良くする為に2重マスキングを施した部分です。

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↓マスキングを剥がした状態です。手前になんか先走ってる奴がいますが…こちらはこの後、単独でガンガン塗られてお友達の所へ帰っていきました。

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↓いつの間にか窓下の帯が入り、レタリングまで入っちゃってます…。諸般の事情でメチャクチャな突貫工事で行きました。

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「HET183」ロゴはこれまた頂き物のkitcheNさんのインレタ、ゴシック体ナンバーはTOMIX製、ATS-SNや速度表示、その他標記は自作のモノです。

↓組み付けてみました。う~んいい感じ。でも地味かも。

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↓屋上から。550番台系統のクルマと並べるとかなり違います。

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↓切り継ぎ部分。雨樋がちょっと乱れましたが自分基準でOKなんで修正してません。

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↓屋上のクーラー、換気扇部分。すんばらしい部品です。今はキッチンさんの回し者になります。だって、これ自分で作るの無理よ…?

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んでですね…ここでお伝えしなければならない悲しいお知らせがあります。

実は豪快なエラーが…まぁサクッと言っちゃいます。

クーラー前後逆。

あはははははは…。実は、この車両見た知人が

「へー、クーラー逆向きなんだぁ」と。で「そーなんすよねぇ」なんて自信満々にサックリ答えてたりしたんです。

が…いい所まで仕上げた状態で眺めて悦に浸っていたら「あれっ?」てな事に…

↓クーラー逆にした根拠がこれ。とれいん誌の87年6月号、登場当時の新車紹介記事です。

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ね?逆向きでしょ?写真もそこそこに、これを大部分参考にしてたんです。換気扇がオフセットされてないのは「あー違うなー」なんて思っていましたが、これにはだまされた(苦笑)

でもこの資料、こんなケチは付いてしまいますが相当価値は高いです。後部の窓割りから換気扇の前後方向の位置寸法、ベンチレーターの正確な位置まで全て載ってます。

でも…写真資料もちゃんと確認しましょう。ましてや私の場合、近所で実物を観察出来るにも関わらずこの体たらく…笑うしかありませんね。

で、作ったクルマどうしましょ。

選択肢はごくシンプルな3つ。

1.何も見てない。

2.サックリ廃車。

3.がんばって直してみる。

どっしよっかな~…

クーラーの位置そのものは間違ってないのが救いといえば救いかもしれません。

気が向いたらちょっと頑張ってみます。乞うご期待。んがっんん。

キハ183-503⑤

前回、クーラーの向きを間違えたことに気づいてしまい。

すっかり余計な仕事増やしちゃいました…

↓前回やっちまった部分。クーラーを前後ひっくり返す作業です。

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↓若干キレ気味な感情に任せてカッティングディスクでぶった切ります。

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↓ズタズタにしてしまったクーラーの代わりに、後釜を用意します。

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かつて自分で改造に失敗したもの、いつの間にか「くれてやる」とドナドナされてきたもの、気が付いたら183系用のジャンクパーツが大量にありますのでこの手の部品の調達には困りません。このクーラーは何故か半分に切られたキハ182-550用の屋根板より持ってきました。

切り出したら切り口を綺麗に仕上げておきます。底面を仕上げたい所ですが、屋根Rの部分を綺麗に削り出せる気もしないので側面を仕上げ、屋根の角穴にぴったりはめ込む事にします。

↓ということで、屋根の角穴をクーラーに合わせて広げます。

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本当は塗装なしで行きたかったんですが、そうは問屋が卸してくれませんでした。

↓垂直、並行の様子を見ながらクーラーをはめ込みます。

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↓無事換装できました。屋根のみ再塗装します。

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↓ついでにもう一つ気づいたエラー、屋根前端部の塗り分けをV字型から直線状に変更しておきました。

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↓で、ランボードに青を差します(写真撮り忘れたのでキハ182-0用屋根板の写真になってます)

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前回、特急オホーツク号の時にはマスキングが面倒だったのでここをデカールにしていましたが、耐久性がいま一つであちこち剥がれている状態になっている為、塗装処理に変更しました。が、たかだかこんな所の為にマスキングしたくないんで筆塗りしてます。ウェザリングするんで多少の筆ムラは目立ちません。

↓で、汚します。

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↓足周りの細工と塗装が残ってますが、とりあえず完成♪

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↓くだんのクーラー部分。特に換装跡も残らずに仕上げられました。が、残念ながら1か所傷入ってます。 

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↓ワイパーがまだです。いつもですが、もうちょっと丁寧に仕上げたい所です。

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↓青坊主、キハ183-102との2ショット。

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503番の修理作業のついでに塗りました。こいつは前回のオホーツクの104番から再改造したものです。あちらには900番台車を製作してあてがいたいと思ってます。

↓せっかくなんでピンで。

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↓あと2台、彼らもついでに塗ったものです。こちらは新車。

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車番はキハ182-12と15です。

今回製作した4台中3台は、去年秋、最終の特急「まりも」号を最後に廃車、解体されてしまいましたね。

足周りを残し、とりあえずここで一旦完結です。

…前回のオホーツクの時もそうだったような…ま、いっか♪

キハ182-100①

さ、今回はお友達から預かったキハ182を100番台に化かす作業をやっていきます。友よ、待たせてすまぬ。それも半端でなく。

キハ182-100は特急おおぞらの増結用として登場した回送運転台付き車ですが、さしたる活躍もないまま廃車、最近輸出用に本州に送られたのは皆さんご存じの通りです。

しかしまぁ、回送運転台にも関わらず相当カネと手間の掛かった改造が施されてます。当然模型でもそうなるワケで…文句なしで大変です。顔を作らなくていい分、キハ183-500あたりの方がたぶんラクに出来ます。

まあいいや。

↓とりあえずバラバラにして色を剥ぎます。

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で、デッキを後方に移設するんですが、いやらしいことにドアの開閉方向が逆向きにされており、それに伴って手摺も逆向きになります。従って、すっきり作る為にはデッキ部を一旦切り離して逆向きに切り継いでやる必要があります。

↓てなわけで邪魔になる妻板を切り落としてしまいます。

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↓次にデッキ部分を切り離します。

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この際、デッキ部を逆向きにして接合した場合に2個目の窓からドアまでが11.6mm以上となるようにします。多少長い分には切削調整出来るので問題ありませんが、短くなるとほぼアウトになります。

↓くっつけた。

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前述の通り、2個目の窓からドアまでは11.6mmとなるようにしています。無論、曲がりや歪みには注意します。

次に、切断しろや切り継ぎ箇所を削った分で、車体長が短くなってしまっています。そこで、妻板に車体の延長の為に1mm厚のABS板を接着します。

↓ こんな具合。

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がっちり付いたら、外形、内側共に削り取ってしまいます。

↓こんな感じ。

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上の写真では削っている途中ですが、最終的には外・内共に車体の断面形状に完全に一致させます。

↓こんな感じになるまで頑張ります。

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この工程で、最終的な車体長さ-0.5mm短くなるように調整しておきます。

ここまで、作業の流れが何となくお判りでしょうか…

↓次に、t0.5プラ板で前面になる部分を取り付けます。

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↓で、外形をきれいに削ります。

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屋根板を加工するまで、雨樋より上には手を付けないでおきます。

次に余分な窓を埋めます…となるはずが。

↓…

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冗談みたいに割れてます。

窓埋め等の際、脱脂の為にプラ用シンナーを綿棒に少量付けて接着面を拭くんですが、いつも通りその作業をしていると、まずドア回りがピキっと逝き、じわじわとクラックが広がって行きました。

もうこうなるとどうしようもないのでこいつは廃棄です。心からキハ182で良かったと思う瞬間。これがキハ184なんかだと泣くに泣けません。

↓とりあえず無事だったお尻を切り離しました。

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で、ダメになった部分にシンナーをブッ掛けて一晩放置してみました。

↓するってーと。

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ぼろぼろ。触ると鱗が剥れるように崩壊します。

↓あーあ。

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ここまで逝くと失敗どうこうよりむしろ面白くなってきますね。

たぶんですが…

この車両に限らず、最近のTOMIX製品は塗装の発色を良くする為に、積極的に樹脂に顔料を入れて着色成形してます(キハ40もそうですね)。

塗装剥離のIPAと反応したかな?とも思いましたが、白色や黒色成形の車体では全く問題は出ませんので(そもそも処理後は洗剤で洗いますし)、その辺りが影響しているんでしょう。どちらにせよシンナーの使用は極力避けた方が良さそうです。

ちなみに、当たり外れも大いにあるとは思います。
他の改造車も同じように脱脂処理して接着してますが、1台も問題は出ていませんので…

ってなコトで、仕切り直しです。あはははは。

キハ182-100②

前回、悲惨な終わり方をしたキハ182-100。

↓あはは…

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さて、気を取り直して代替新製しましょう。

↓ダメになった車と同様、デッキを逆転させて切り継ぎます。

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↓手前にある妻面はこいつ。

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ここから切り出したお尻の一部です。これを使うことによって車体の延長加工から逃げました。

お尻を触るその前に。

↓切り継いだ部分の仕上げと余分な窓を埋める作業を済ませておきます。

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↓やっとお尻の作業です。

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ジャンパ栓の凹みとドア点検フタを埋め、全てツライチに削ります。

↓のっぺらぼう状態になったら慎重に窓を開けていきます。

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↓窓が開いたら貫通扉も。

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あ、幌取付用の穴はちゃんと無傷で残しておきます。

↓適当なプラ板で貫通扉をこしらえます。

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↓貫通扉を取り付け、ヘッドライトと標識灯掛けを取り付けます。

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これでお尻がお顔に化けましたね。

↓そこそこ体裁も整ったので先程の構体に接合します。

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↓これで車体の重要な加工が済みました。

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↓次に、運転席側面の窓を開けます。

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適当な市販品のガラスが入るように開けてありますが、該当の形状のガラスが見つからない後部の窓については後ほどアクリル製のガラスを自作することにします。

↓同じように助手席側も。

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とりあえず車体の基本となる部分は出来ました。

次回は屋根加工とディテーリングになります。     

キハ182-100③

前回は車体の加工がおおよそ終わりました。

次に屋根を作ります。厄介?な事に、前位側の新鮮外気導入装置が後方に移動されています。ですので、屋根板を切り継ぐことで所定の位置に持っていくことにします。

↓とりあえず深い事は考えずにそこそこの寸法にぶった切ります。

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↓後位側の屋根板は切断面を仕上げ、車体に接着固定してしまいます。

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↓次に、新鮮外気導入装置の位置を合わせて接着固定します。

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継ぎ目も埋めておきます。今一つ判り辛い文章になってしまってますね…

↓残りの切れ端も固定します。

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こちらも継ぎ目を全て埋め、排気管モールドも埋めてしまいます。

↓埋めた部分を仕上げました。

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この段階で、先頭部の側面から屋根につながるRを整形します。

↓先頭部の様子です。

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↓次に、車体製作の段階で忘れていた行先表示窓を開けます。

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ガラスは適宜切り離して合わせてます。

↓ここまで来たら仮組みしてみます。

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まぁまぁイイ感じです。引き続きディテーリングに入ります。

まず、非公式側ドア後ろに追加されたルーバーが目立つのでこれを取り付けます。

↓ここでこのパーツのお出まし。

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このパーツに付属するルーバーが使えます。余談ですが、900番台車の全車にも同様のルーバーがありますのでそちらにも…

↓貼るだけだと楽なんですが、残念ながらそうは行かず…

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パーツの寸法通りに正確に角穴を開けて嵌め込んであります。

↓次は落とし窓の点検口か何か。

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残念ながら流用出来る市販パーツはありませんのでスジ彫りしました。

↓次は票差しと縦樋を作ります。

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票差しはトレジャータウンのパーツ、縦樋はt0.3プラ板からです。

次に前面ステップと手摺を作ります。

↓ステップにはこのパーツを用いました。

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↓これに含まれるステップをこんな感じで取り付けます。

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手摺は既製品との整合性を取る為、敢えて浮かせずに太めの線で作りました。

↓次に排気管を作ります。

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所定の位置を四角に掘り込み、薄いプラ板でフチを作りました。
排気管本体は適当なプラ棒を挽いて作ってます。

↓プラ板で作ったホイッスルカバーと信号炎管を取り付けます。

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これで車体回りの全工程が完了しました。

次にこのクルマの特徴でもあるスカートを作ります。

↓当然流用出来る市販品もないのでプラ材からの自作です。

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↓出来たスカートをTNカプラー(SP)にネジ止めします。

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この辺りは現物合わせの連続で何とかします。
こうなるまでに新品のTNカプラーが数個犠牲になりました…(泣)

↓車体を取り付けてフィッティングを見ます。

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まぁまぁいい所に収まってくれました。

↓ここまでのお姿を両サイドから。

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これで塗装前の工程は全て終了です。正直に白状すると、このクルマなめてました。見てくれ以上に作るの大変ですね。

何はともあれ、そこそこの形にはまとまりました。

次はようやく色塗れます。

キハ182-100④

今回は塗装作業に入ります。

↓…おい。

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写真撮る余裕もないままに塗装と艤装まで終わらせちゃいました。あんまりブログ書いてる意味ないですね(汗)

というコトで、今回は完成写真のみです。

↓正面から。

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前面のイメージ掌握はそんなに悪くないと思っているんですが…いかんせん仕上げが汚いです(汗)

シャープなHゴムが今後の課題ですね。
貫通扉にはあばた作ってしまいました。何やってんだか…

↓斜め上から。

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排気管はそこそこうまく行ってます。手摺は前述の通り、敢えて浮かせずに行きました。

↓運転席側側面。

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やっぱりHゴム窓が今一つですね。
窓はなぜか転がっていたマイクロキハ40用と自作アクリル切削ガラスを適宜使用しました。

↓助手席側側面。

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これが一番まともに見られる角度かもしれません。
ルーバーパーツを嵌めこんだ箇所はそこそこシャープに仕上がりました。

↓こんな感じで使用します。

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基本的には顔の見えないクルマなんで…

こんなもんで勘弁して下さい(笑)

↓おまけ。

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これ、作ったの何台目だろう…

↓今回のなかまたち。

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お気づきの方もいらっしゃるでしょうが…
既製品と混結して遊ぶという用途から、今回のHET色の3両はいつもより薄いブルーと蛍光色が強めのグリーンで塗ってます。

今回はこれにておしまいです。
   

TOMIX・旭山動物園号インプレッション

いつも行くお店に顔を出した所、新発売の旭山動物園号が。
ずっと作ろうと思っていたものの、色々問題があって断念していたこの車輛。みんな買うだろうし俺はがまんだなーと思ってたワケですが、実際の製品を眺めて3分。

「これください。」

やっちまいました。

せっかくなんでインプレッション(…と云うほど語れるワケでもないんですが)しちゃいましょう。

↓パッケージ。センスいいと思います。

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これがマイクロだったら…いや、考えないでおきましょうw

↓中身。至って普通です。ちょっとばかり派手ですが。

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ちなみにお値段は19,740円。特別塗装とは言え、お高いです。最近では値引きするお店が多いんで、実勢価格はもうちょっとだけ安いですが、それでも高い。

ツレに怒られるかなと思いましたが、「あーかわいいー」と評判でした。
そういう意味では安心して買えるかもしれません。

↓箱から出してみます。

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うーん、旭山動物園号だ。

実車は最後のキハ183-0番台連結列車です。(オホーツクはエンジン換装の200番台)

説明書にもその旨がきちんと書かれており、ただのイロモノでは無い事を静かに主張してます。

↓従来の特急色車と並べてみました。

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きちんと特急マークが埋められています。

↓従来のキハ183はスカート辺りの車体の浮きが目立ちましたが、きちんと改善されています。

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新シリーズのキハ183系発売時、屋根の浮きも話題になりましたが、こちらは早々に改善されていますね。

さて、1両ずつ見ていきましょう。

 

1号車・キハ183-3 ホッキョクグマ号

旭川方先頭車で、当初は座席+一部フリースペースでしたが、2008年のキハ182-46増結に合わせて全室フリースペースとなっています。
能書きはともかく、早速見ていきましょう。

↓先頭部。ほんの少し厚いですが、非常に美しい印刷が施されています。

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↓公式側

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ルーバー、ドア回りにもきっちり印刷が乗っており、非常に美しいです。

↓非公式側

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↓妻面

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実車は貫通扉上ルーバーが板材で塞がれています。

↓室内は本来フリースペースとなりますが、さすがにそこまでは再現されていません。

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せっかくなんで型起こしてよーと言いたい所ですが、金型なんて簡単に起こせる物ではないですからね…
ちなみにこのカットでも、印刷の美しさがお判り頂けると思います。

もう一点、全車実物の足回りはブラックですが、製品は他のラインナップと同様、グレー下回りとなっています。もっとも、最初の一時期がグレー足回りだったようですが。 

 

2号車・キハ182-46 オオカミ号

2008年GWシーズンから増結された2号車です。

↓公式側

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↓非公式側

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↓妻面

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1号車の項で述べたルーバーは、この車では平滑に塞がれています。

特筆すべきはこちら側のトイレ窓が実物通り塞がれていること。オホーツク車用の流用でしょうが、自家塗装が出来ない部分がきっちり作られているというのは非常にありがたい事です。

 

3号車・キハ182-47 ライオン号

この車両が動力車です。

↓公式側

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↓非公式側

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↓妻面

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2号車と同じく、ルーバーは平滑に塞がれています。

こちらもトイレ窓は塞がれたタイプです。   

 

4号車・キハ182-48 チンパンジー号

↓公式側

Dsc08651

↓非公式側

Dsc08652

↓妻面

Dsc08653

この車両も2・3号車同様です。

 

5号車・キハ183-4 ペンギン号

札幌方先頭車です。こちらは一般座席車です。

↓先頭部

Dsc08657

↓公式側

Dsc08654

↓非公式側

Dsc08655

↓妻面

Dsc08656

この車両も、実車のルーバーは1号車と同じく板で塞がれています。

 

以上が5両の紹介でした。

基本的には従来品の色替えですが、エラーらしき所が見当たらないというレベルまで非常によく再現されています。ほんの少々実車との差異は見られますが、ユーザー側で十分対応可能で、ディテールアップにもよく耐える内容となっています。

 

とりあえず出来る事という事で、TNカプラーを付けてみました。

基本的にはただ付けるだけですが、ちょっとだけ色気づいてキハ182にトイレタンクを付けてみます。

↓583系用の部品、PZ-109です。

Dsc08660

↓こんな具合でポン付け出来ます。

Dsc08659

↓いつからか判りませんが、キハ182のトイレ側床板にはきちんと「逃げ」が付けられています。

Dsc08661

但し、ポン付け出来るカプラーは線ばね式の旧品、0371になります。現行品のコイルばね式0371(品名にSPと付く物)に関してはタンク側の加工が必要です。

↑追記:その後、現行品に関してもタンクは無加工で装着出来ることが判りました。若干引っかかりがありますが、しっかり押し込めば問題なく装着出来ます。

今回、トイレタンク装着部には旧品、そうでない部分には現行品を用いました。旧品-現行品の組み合わせで連結する事で、旧品のウイークポイントである復元力不足も少しはカバーできます。

↓こんな具合になりました。

Dsc08663

実物とは違うものですが、雰囲気はかなり向上します。

↓連結状態。良くなりました。

Dsc08662

トイレタンクが付かない部分にも排気管等付けてやりたくなりますが、だんだんキリがなくなります(苦笑)後付け部品で出ないかな…なんて淡い期待を寄せておきましょう。

 

以上、旭山動物園号の簡単なインプレッションでした。

細かいディテールアップやポリカ窓はいずれやるかもしれません。

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